映画「関ヶ原」を観てきました。

きのう観てきました。原作は数十年前に読みました。
とんでもない駄作、失敗作と思いました。ところが興行成績は最初の2日?で3億円超で一位と聞き驚きました。
歴史上の超著名な合戦であった事、キャストが豪華であった事だけて客が集まった、そう思います。中身の無い本がタイトルだけで売れた、そのパターンかなと思いました。

早口で聞き取れない、だからストーリーも分からない、というのは酷かったですね。監督が、台詞を聞き取れなくてもいい体感して欲しい、と言ったとの書き込みがありましたが、セリフもストーリーも分からず、スクリーン上で何が起こってるのかが分からなければ、体感のしようもないという事に、監督はどう応えるのだろう。原作を読んでてもそう思った。

合戦の描写も雑だった。多くの人が言ってるように、誰と誰が戦ってるのかが分かりづらく、その合戦シーンが戦局全体の中のどの位置付けなのかも分からず、ただスクリーンが騒がしかっただけに見えた。当初西軍が押してたが、途中から東軍が盛り返した経緯とか、両軍の相当数が参戦せずにどちらが勝つかを見守りながら、大勢が決まって来てから「勝つ方に付いた」といった流れがぜんぜん分からなかったのは、観ててバカバカしくなってきた。

見終わって思わず、映画タイタニックを思い出した。タイタニックは映画の随所々々で解説が入り、スクリーン上でいま何が起こってるかが終始よく分かった。歴史授業ではないのだからとはいえ、解説や図示はもっと有るべきだったと思う。

私的には、時間と金をかえせ、ですね。とにかく、映画の中に入り込めなかった。